disease

インフルエンザについて

1、潜伏期など

潜伏期はふつう1~2日ですが、10日くらいかかることもあります。また、ウィルスの排出期間は、症状がでる前日から症状がおさまって2日目頃まで、といわれています。

2、薬

どの薬もウィルスを殺すのではなくて、増殖を抑える薬ですので、ウィルスが増殖する前(約48時間以内)に飲む必要があります。

タミフル 内服薬  成人はカプセル、小児は粉薬(体重によって量が変わります)1日2回、5日間内服します。異常行動の問題から、厚生労働省からの指示で、10才代の患者さんには原則として使用を控えるようにとなっています。

リレンザ 吸入薬  成人・小児ともに、1日2回10mg(5mgを2本ずつ2回)5日間吸入します。吸入薬が使える5才以上が適応となります。口の中に残ったものは消化薬で分解されてしまうので、効果はありません。

イナビル 吸入薬  1回の吸入だけです。10才未満は、1容器(2吸入)、10才以上は、2容器(4吸入)です。

ゾフルーザ 内服薬 2018年に販売が承認された新しい薬です。体重が10kg以上なら、飲む量は違いますが、1日1回内服するだけです。ただ耐性菌が問題になってきています。

ラピアクタ 点滴   約15分かけて点滴します。

3、新型インフルエンザとは

2009年にメキシコを基点に世界的な流行をきたしたインフルエンザです。原因のウィルスは、北米の養豚場でみられた豚由来のA型インフルエンザが変異し、ヒトからヒトへ感染するようになったものと考えられています。当初は高い重傷化率を示しましたが、その後、適切な管理を行えば、季節性インフルエンザと同等に扱ってさしつかえないものと判断されています。

4、予防接種

毎年3種類の株(A型1つ、B型2つ)がはいっています。摂取後1~2週間くらいできき始め、約5ヶ月効果が持続し、有効率は約70%といわれております。